アマゾンで再会
エッグアートのデザインの参考にと大好きなアイアンワークの本をアマゾンで探していると、
[ 手描きのデザインスケッチがとてもステキです]
何故かアサーラッカムの本に辿り着いてしまった。懐かしきアーサー・ラッカム(1867~1939)
イギリスの挿絵画家。初めてアーサー・ラッカムを知ったのは1985年頃。
当時デコパージュをやっていた私は、それ用に販売されている絵や泰西名画が嫌いで、
主に洋書の絵本などから題材を得て作品を作っていたのですが、初めてラッカムの本を本屋さんで見つけた時はもう
うれしくてそのときのの感動はいまでも覚えています。それはシェークスピアの「真夏の夜の夢」。
ほかにもピター・パン等何冊かあり、今だったら大人買いしているところですが、当時は私も若く、
子育てに追われる身、一冊2000円近い本を何冊もなんてとても買えません。
やっと選んで購入したのが「真夏の夜の夢」でした。その中からいくつか作品を作ったかと思うのですが、
今も手元において大事にしているのがこの作品、人魚とこのグロテスクな魚の対比が気に入って。
周りの装飾はカードから文様を切り抜いたもの。肝心の本はといえば、当時カラーコピーなるものは一般に
普及しておらず、本を直接切って使っていたので、バラバラになってしまって処分してしまったような?行方不明。
この本は彼のいくつかの作品を集めたもので価格も1242円とお安く、買いでした。円高のせいですね。
ついでにカイ・ニールセン、デュラックのものも購入。彼らの時代、20世紀初頭にカラー印刷が普及して、大量
に印刷されるようになったとか。故に彼らはゴールデンエイジイラストレーターと呼ばれ・・・
なんか、そんなことがイントロダクションに書かれておりましたが、なる程、それで挿絵というジャンルが大衆に
支持され一時代を築いたという訳なんでしょう。
ニールセンはビアズリーや浮世絵にも影響を受けており、富嶽百景の波のちっちゃいのを描いています。
それにしても、19世紀頃のヨーロッパにおける浮世絵の影響って大きかったんですね。
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